食道がん 進行の最新比較

2013.03.19

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こんにちは、今日は食道がん 進行についてです。

Q:食道がんについてお聞きします。義父(70代)が9月の初旬に食道がんである事が検査で判明しました。ステージは1です。自覚症状はなく医師からはたまたま、見つかったとのことです。小さいのが3か所ありまして、場所がやっかいな所にある事、ステージが1である事などから手術ではなく放射線治療と抗がん剤治療で行きましょうと言われました。10月初旬に4日入院して放射線と抗がん剤その後通院で放射線。11月初旬にまた、4日入院して放射線と抗がん剤その後、通院で放射線数回してあとは水分補給、栄養補給を受けました。で11月末に内視鏡検査を行いました。本日、検査結果を聞きに行ったところグレーと言われ12月は自宅療法して来年1月から抗がん剤の錠剤を飲みましょうとのことです。ここで質問になりますが1、グレーってすべて取り除けなかったという事ですよね。2、医師の最初の説明ではこの治療でまあすべてなくなるでしょう と言われたそうですが、こんなものでしょうか?3、抗がん剤の錠剤ってがん細胞の進行をおさえる薬で死滅させる事も できますか?4、点滴の抗がん剤で副作用で苦しんだのですが、錠剤でもやはり副作用は ありますよね。長文で失礼しました。なんでも良いので情報、お知恵をおかりできたらと思います。よろしくおねがいします。
A:内視鏡切除が不可能なStageⅠ食道がんに対する標準治療は食道全摘または化学放射線療法(CRT)です。食道全摘は非常に侵襲の高い手術なので、高齢の方にはあえて行わずにCRTで制御を試みることは少なくありません。>1、グレーってすべて取り除けなかったという事ですよね。医師によって言葉の意味するところは異なると思います。私の感覚では、明らかながん細胞が残っていたらこのような言い方はしないですが、患者さんにショックを与えないため、という配慮でこのような言い方をする医師もいるかもしれません。>2、医師の最初の説明ではこの治療でまあすべてなくなるでしょう>と言われたそうですが、こんなものでしょうか?国内で行われたStageⅠ食道がんに対するCRTの臨床試験(JCOG9708)では、完全奏効率87.5%、4年生存率80.5%、4年無再発生存率68%という成績が公表されています。(Jpn J Clin Oncol 2009 39 638-643)この試験では放射線治療60Gy + 化学療法(FP療法)2コース終了後に腫瘍が残存した場合、救済手術を行うというプロトコールになっていました。その結果、4年の間に再発した32%のうち、なくなった方は20%にとどまっています。なので、がん細胞が残っているなら、手術による切除というのが提示できる選択肢の一つです。>3、抗がん剤の錠剤ってがん細胞の進行をおさえる薬で死滅>させる事もできますか?StageⅡ/Ⅲ食道がんのCRTでは放射線治療終了後にFP療法を2コース追加するのが標準とされています。なので、CRT終了時点で残存しているならFP療法を追加で行う方が妥当と考えます。副作用で臓器障害をきたしFP療法ができない、という状況なら別ですが。内服化学療法というとフッ化ピリミジン系の5-FU錠を想定しているものとお見受けしますが、5-FU内服により残存食道がんが治癒する見込みは限りなく低いと思います。少なくとも日本の腫瘍学の教科書には載っていない治療法です。また、明らかながん細胞残存が認められないなら5-FU内服は必要ありません。StageⅠ食道がんに対する根治的CRT終了後に行う補助化学療法の意義は証明されていません。根治を期待するなら先述のFP療法追加か手術です。CRT実施後の手術は非常にリスクが高くなりますので、FP追加の方が現実的と思います。根治を期待しないなら、通過傷害などの腫瘍増大症状が出てくる、または2-3か月後の画像診断または内視鏡検査で腫瘍の増大が見られるまで経過観察です。症状または検査で腫瘍増大が確認されたらドセタキセル単剤による化学療法を行う事で、症状緩和を図れる可能性があります。>4、点滴の抗がん剤で副作用で苦しんだのですが、錠剤でも>やはり副作用はありますよね。この世に副作用のない薬はありません。薬は全て毒物である一面を持っています。5-FU錠は効果がほとんど証明されていないが副作用はある薬物なのでほとんど使われていないのです。以上、まとめますと・まず、がん細胞が残っているのかいないのか確認しましょう。1)残存していない場合・経過観察のみです。内服化学療法は意味がありません。2)ほとんど消失したけど残存を否定できない場合・FP療法2コース追加が推奨されます。3)残存しているけど大きくなってはいない場合、・根治を目指すなら手術またはFP療法2コース追加が推奨されます。・根治を目指さないならばしばらく治療を中断し、腫瘍が増大してきたらドセタキセルによる化学療法が推奨されます。4)明らかに治療開始時より大きくなっている場合、・根治を目指すなら手術です。・根治を目指さないならドセタキセルによる化学療法が推奨されます。といった方針選択が提示されます。お大事にどうぞ。
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